非RootのAndroidで、Android/dataにアクセスする方法

Android 11以降、ストレージアクセス周りに大規模な変更が加えられ、ユーザはAndroid端末上のファイルを自由に管理出来なくなった。

その一環で、今までStorage Access Frameworkや、Android純正ファイルマネージャを使用すればアクセスできた”(内部ストレージ)/Android/data” (/storage/emulated/0/Android/data)、つまりアプリ固有ストレージ領域へのアクセスが出来なくなり、一部のソフトウェアは依然としてこのアプリ固有ストレージへファイルを配置するようになっているため、何かと不便が生じてしまっている。

一部では、Google Playストアに存在するプロプライエタリなファイルマネージャを使用してアクセスするケースや、adbを使用してPC上からファイルを直接編集する例などが紹介されているが、前者はプライバシーやセキュリティ面からして望ましくない他、Playストアの無い端末では現実的ではない。また、後者はPCが必須となるため、これもまた実用的とは言えないだろう。

今回は、自由かつオープンソースのソフトウェアのみで、Android/data下にアクセスする方法について調査した。

ファイルマネージャの入手

使用するファイルマネージャは、F-Droidから入手できるものから選定した。

僕が今回使用したのは、Ghost Commanderというファイルマネージャだ。F-Droidのみならず、一応Google Playからも入手が可能になっている。
このファイルマネージャは2ペイン構成の非常に多機能なファイルマネージャで、今回の用途以外にもインストールしておいて決して損はないアプリケーションだ。

インストール方法についてはここでは割愛する。

実際にアクセスしてみる

Ghost Commanderをインストールして起動したら、「内部共有ストレージ」→「Android」の順に進む。
そして「data」を押すと、以下のような画面になる。

システムフォルダーを開いています - 変更するとシステムを破損することがあります.続けますか?

ここで、OKを押すと、Storage Access Frameworkのファイルピッカー画面が表示されるので、そのまま「このフォルダーを使用」を押す。

SAFのファイルピッカー画面。Android/data下のフォルダが一覧表示されており、下部に「このフォルダを使用」とボタンがある。

これで、以下のように(内部ストレージ)/Android/data下にアクセスし、変更できるようになった。

(内部ストレージ)/Android/data下にアクセスできるようになった。

上手く行かない場合

環境によっては、以下のように「”/sotrage/emulated/0/Android/data”のフォルダーは正しくありません!」と表示される場合がある。たとえこの場合でも、アクセスし変更する事は可能だ。ただしやり方がや異なる。

dataディレクトリを選択すると、「"/sotrage/emulated/0/Android/data"のフォルダーは正しくありません!」というエラーメッセージが表示され開けない。

上のようになった場合、dataディレクトリを長押しし、「Sotrage Access Framework」を選択する。

長押しすると、「操作」と名前が付けられたコンテキストメニューが表示され、それらの最上部に「Storage Access Framework」という項目がある。

これ以降は、先程述べた通りファイルピッカーが表示されて、そのまま「このフォルダーを使用」を選択するだけである。これで、また同様に(内部ストレージ)/Android/data下のファイルを閲覧、編集できるようになった。

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